くいだおれ太郎の愛され方
大阪の名物の店「くいだおれ」が、
先日惜しまれながら、59年の営業に幕を下ろしました。
世間の話題は「くいだおれ太郎」の
今後の行き先でした。
「くいだおれ太郎」は大阪を代表するシンボルです。
なぜあれ程、愛されたのでしょうか。
おもしろいからとか、愛嬌があるからなど、
理由は色々とあると思います。
しかしあれ程、愛されたのは、
あの女将さんの「お客様を楽しませたい。
喜ばせたい。」という、すごく強い気持ちが、
あったからなのでは、ないでしょうか。
閉店で、これ程のニュースになりました。
私もこの件で、あの女将さんの
「おもてなしの心のすごさ」を知りました。
飲食業で働く者として、見習いたいと思います。
女将さん、くいだおれ太郎、お疲れ様でした。
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雨の日には感謝を
雨の日は、憂鬱になります。
通勤途中、濡れてしまったり、
じめじめしていたりします。
仕事の上でも雨の為に、お預かり物で傘が
増えたりします。
そしてお客様の数も減って、売上げも落ちます。
しかしそんな雨の中に、店舗に足を運んでくれる
お客様がいるのです。
自然に「雨の中をありがとうございます。」
という言葉が出ます。
乾いたタオルを手渡したくなります。
「雨の日には感謝を」という言葉を胸に、
雨の中、仕事をしています。
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世間は狭い
飲食業で17年間、働いて来て、
色々な人達と会って来ました。
その人達が人を通じて、つながっている事が
多いのです。
お客様もそうですが、特に働く人同士、
上司や先輩、同僚や後輩など話をしていると、
つながっていきます。
「世間は狭いですね。」という言葉が、
出て来ます。
どこかで人は、つながっています。
だから一人一人の付き合いを大切に、
していきたいと思います。
そして、その人のつながりは、
必ず自分のプラスの力になる事を、
後で知ります。
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身近な人を大切に
最近つくづく思います。
身近な人を大切に出来なければ、
お客様を幸せにする事は出来ない事を。
身近な人とは、家族や恋人などの、
身内の人の事です。
自分も今まで、身近な人を犠牲にして、
飲食業で仕事をしてきました。
夢の為に、ある程度の犠牲は、
仕方がないと身勝手に思っていました。
飲食業はお客様を楽しませ、喜ばせ、
幸せにする仕事です。
自分にとって一番身近な人を楽しませ、
喜ばせ、幸せにする事が出来なければ、
お客様を幸せにする事など、
出来ないのではないでしょうか。
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魂で働く
気力、体力が尽きる程、疲れきってしまった時、
魂で働く時があります。
特に新規オープンの立ち上げの時など、
休みが取れずに働かなければならない時など、
なお、そうです。
魂で皿を洗う、魂でシルバー類、グラスなどを磨く。
魂で掃除や整理をしていく。
「魂で働く」そんな事が、必要な時もあります。
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現場の勘
現場の勘は、現場でしか磨かれません。
一時期、仕事上で現場を離れる時がありました。
その後、戻った時、勘が鈍っている事を
感じました。
現場でお客様と接する事で、磨かれる勘。
とても大事です。
お客様と接していないと、その勘はどんどん
鈍っていきます。
いつまでも現場に、こだわっていきたいものです。
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船場吉兆の廃業
船場吉兆の廃業のニュースが世間に流れています。
お客様の信用・お客様との信頼を失ってしまうと、
取り戻すのは容易ではない事を思い知らされる
出来事です。
しかも二度も裏切ってしまい、長期にわたっていた
という事です。
飲食業で働く者にとって、衝撃的な出来事でした。
この出来事を教訓として、もう一度、
「信用」「信頼」を考え直していきましょう。
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受け継ぐもの
私のソムリエの師匠から、受け継ぐものがあります。
それは、魔法のリボンです。
ワインの瓶の中に、コルクが落ちてしまった時に、
取り出す為に使用する手作りのリボンです。
私にとって、お守りみたいなものです。
そのリボンを持っている事で安心します。
その魔法のリボンを今まで何本も、
私の後輩に作り方を教え、受け継いで来ました。
今でも私の制服の左のポケットには、
魔法のリボンが入っています。
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大切な人と作る環境
大切な人は、誰ですか?
家族ですか? 恋人ですか? 友達ですか?
先輩や後輩ですか?
きっと、人それぞれだと思います。
店舗にとって大切な人は、お客様であり、
そこで働くスタッフです。
大切なお客様と、大切なスタッフが共に
楽しめる環境が良い店につながっていくのだと
思います。
今後も、そんな環境作りに取り組んで
いきたいと思っています。
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お客様を「待ちたい」気持ち
「待たなければならない」気持ちには、
大きな差があります。
ゴールデンウィークなどの大型連休の後などは、
飲食業の世界は、暇になります。
予約も少なく、入客も少なくなります。
そのような時に、お客様を「待たなければならない」
気持ちでいると、いざお客様が来た時に、マイナスの
気持ちが態度に出てしまいます。
しかしお客様を「待ちたい」気持ちでいると、
いざ来店された時でも、笑顔で迎える事が
出来ます。
いつもお客様を「待ちたい」気持ちで
いたいものです。
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